RECYCLING OF USED FLUORESCENE PIPE 使用済蛍光管リサイクル

 

近年は蛍光管をLED照明に変更する企業も増えています。しかしその蛍光管はどのように処理されているでしょうか。
蛍光管には実は微量ながらも水銀ガスが封入されています。
蛍光管ガラスを割ると同時に水銀ガスが大気中に放出され、大気汚染を招いています。
蛍光管は正しく処理をすることで、水銀ガスの発生を抑え、ガラスや金属をリサイクルできます。

アライ・リステムの取り組み

近年の地球環境への意識の高まりから、企業や自治体で蛍光管処理を業者に依頼する機会が増えています。弊社でも蛍光管の種類に応じたリサイクル設備を導入し、お客様のニーズにあった適正な処理を進めています。

使用済蛍光管処理機(直管・サークル管)

●処理能力:400本/時間(直管蛍光管換算)(0.8t/1日)
●対応蛍光管:直管 8W形から110W形まで(自販機用等特殊サイズ含む)
サークル管 20W形から110W形まで

ガラスの洗浄について

使用済蛍光管処理機にて一時洗浄されたガラスをメッシュ状の筒で回転させながら、水による二次洗浄をおこないます。使用された水は、不純物をフロック化させて循環利用し、最終的に産業廃棄物として処理委託していますので工場廃水は出ません。フロック化させた蛍光体汚泥は専門業者にて適正処理をしています。

水銀分析システム マーキュリー/MA2000

蛍光管には微量ながら水銀が含まれていることから、弊社では定期的な環境管理のために冷原子吸光法による水銀分析装置を設備しております。
■測定対象:固体、液体
■測定方法:加熱気化-金アマルガム法
■検出方法:冷原子吸光法
■測定範囲:0.0002~1000ng
■制御データ処理:Windows
■サンプラ:32試料(加熱気化用)/60試料(還元気化用)
■ガス測定:水銀捕集管